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 宮元地車 [ 写真 ] [ 彫物 ]
 宮元地車の概要

  大和高田市の天神社(三和町)周辺地域の地車(だんじり)として
  その歴史が始まり、のちに15町連合での運営となった。
  平成元年ごろに曳行休止。その後、平成5年ごろに廃絶。

 ■ 型式上地車 (堺型 擬宝珠高欄式 さかいがた ぎぼしこうらんしき
 ■ 大工=萬源 こと 木村一門と推測される
 ■ 彫師=彫又一門と推測される
 ■ 歴史
  ・地車の形態より、江戸末期から明治10年代までに堺の地車大工「萬源」
   こと木村一門の手により製作されたものと思われる。
  ・広陵の馬見から来たと伝えられるが、泉州や摂津からという説もあり、
   どこから購入または譲渡されたかの詳細は不明。
  ・大正〜昭和初期、旧高田川(現在の中央道路)の東側地域には、「本郷二」
   や「高砂町」など数基の地車があったが、「宮元」もそれらに近い時期より
   「天神社」周辺数町の共同所有の地車として歴史が始まったとされる。

  ・昭和30年頃の写真で、カタセ(担い棒)の先端の飾り金具に「東」「壱」の
   装飾が施されていることから、その頃かそれ以前に、東一丁目(現在の三
    和町の一部)
が管理・運営を主導していたとも考えられる。
  ・のちに、地車の維持や祭り運営の面から、東一・二・三・四丁目、本郷一・
   二・三丁目、天神橋筋、駅前一・二丁目、高砂町一・二丁目、八幡筋一丁
   目、曙一・二丁目の15町による連合(東連合)での運営となった。

  ・平成元年頃に曳行休止。その後、修理のため解体されるも諸事情により
   修理は行われないまま平成5年頃に廃絶。
  ・解体された地車は「焼却処分されたのではないか」など様々な憶測をよぶ。

  ・平成27年11月、第57回大和高田市美術展覧会での特別展にて宮元地車
   の彫り物が展示され、その多くが現存していたことが判明。

   ※ この概要は、平成27年11月15日までの取材や資料等をもとに作成したものです。
     今後の調査で内容が大きく変わることもありますのでその点ご了解ください。

[ 写真 ] [ 彫物 ]

昭和30年 宮元地車
[写真ご提供:細川石材店様]

昭和28年 宮元地車
[写真ご提供:K.U.様]



 
 
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 宮元地車 写真 と 彫物

 ■ 写真 ※ 当サイト掲載の画像等の無断複製ならびに転載はご遠慮願います。

昭和28年10月11日 大国町付近の中央道路をゆく宮元地車
当時の宮元の曳行衣装(浴衣)のよくわかる写真です。
(写真ご提供:大和高田 和田酒店様)
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昭和30年頃の宮元地車
(写真ご提供:大和高田 細川石材店様)
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昭和30年頃の宮元地車
(写真ご提供:大和高田 細川石材店様)
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昭和30年頃の宮元地車
(写真ご提供:大和高田 細川石材店様)
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昭和43年10月10日 天神社秋祭りでの宮元地車
(写真ご提供:大和高田 K.Y.様)
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晩年の宮元地車
(写真ご提供:K.U.様)
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晩年の宮元地車
(写真ご提供:K.U.様)
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 ■ 宮元地車の彫物
  【屋根まわり】
   鬼板 (おにいた)
      大屋根正面 獅噛み(しがみ)
      大屋根後ろ 飾目(しかめ) 岩に飛獅子(いわにとびじし)
      小屋根 飾目(しかめ) 青龍(せいりゅう)

   屋根飾り
      大屋根 飛獅子(とびじし)

   懸魚 (げぎょ)
      大屋根正面 鳳凰(ほうおう)
      大屋根後ろ 牡丹(ぼたん)
      小屋根 松に鶴(まつにつる)

   隣懸魚 (となりげぎょ)、桁隠し(けたかくし)
      松に猿(まつにさる)

   車板 (くるまいた)、間仕切り
      猩々(しょうじょう)
      雲に鶴(くもにつる)
      素戔嗚 龍退治(すさのお りゅうたいじ)

   枡合 (ますあい)
      大屋根下 唐子遊び(からこあそび)
      小屋根下右 獅子(しし)
      小屋根下左 獅子(しし)

   ・虹梁 (こうりょう)
      大屋根正面下段 武者に唐獅子(むしゃににからじし)
      大屋根右面下段 滝に遊ぶ獅子(たきにあそぶしし)
      大屋根左面下段 牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし)
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  【見送り】
   ・後正面
      石橋(しゃっきょう)
   ・右
      悪鬼を払う鍾馗(あっきをはらうしょうき)
   ・左
      和藤内 虎退治(わとうない とらたいじ)
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  【腰・土台まわり】
   ・脇障子 (わきしょうじ)
      右 梅に山鵲(うめにさんじゃく)
      左 梅に山鵲(うめにさんじゃく)

   ・土呂幕 (どろまく)
      正面花戸口 竹に虎(たけにとら)
      右
      左

   ・持ち送り (もちおくり)
      正面 松に猿(まつにさる)
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  【その他】
   ・旗差し持ち送り (はたさし もちおくり)
      楓に四十雀(かえでにしじゅうから)
      梅に鶯(うめにうぐいす)

   ・旗台(はただい)/ 幟台(のぼりだい)
      竹に虎(たけにとら)
 
      このページは、地車名鑑制作委員会 様からいただきました
      レポート「大和高田市宮元地車考察」を参考に作成いたしました。
      写真をご提供くださった皆様、貴重なお話を聞かせてくださった皆様、
      ご協力本当にありがとうございました。
      宮元地車をはじめ、昔の高田のだんじりに関する情報や写真をお持ちの方、
      こちら までメールでご一報くださいますと幸いに存じます。
      皆様からの情報提供のご協力をお願い申し上げます。
 
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